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カコドクショ

過去読書です。

ブログに書きたい事は山のようにあるんですがなかなか文章打ちまで行けず…スイマセン(^_^;)
そんな中、以前下書きしてあった読書感想文が出て来たのでチラリご紹介します。

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「ヘンリー・ダーガー 非現実を生きる」編者小出由紀子 (コロナ・ブックス)

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いわゆるアウトサイダーアートとして名高いダーガー。
身寄りが無く細々とした暮らしをしている気難しい男性。近所の住人は彼を疎んじてさえおり、何度か退去願いをしたとか。
そんな幸福や愛情という世界から見放された彼が見出した楽園が彼の死後に膨大な紙に描かれて発見された。

美しく希望に満ちた少女達。少年の性器が付いていて敵対する大人から時に戦いを挑まれ負傷したり処刑されたりする世界。
そこは青空に花畑だったりする矛盾。
彼の作品と彼の人生を深く知るのは初めてでしたが悲しく静かな強い弱者という印象でした。
…決して肯定感情は抱けない人物だけどワタシにとって気になる存在で居続けそうです。

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「味覚極楽」子母沢寛 (中公文庫)


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本名の梅谷松太郎で東京日日新聞社の記者時代に各界の著名人から食べ物に関する逸話などを聞き取り1927年(昭和2年)に同紙に連載発表した記事を編纂し出版した随筆集。

まずは出て来る人達が大物過ぎて。伯爵侯爵子爵社長、政治家家元歌舞伎役者、高村光雲、千疋屋主人、赤坂虎屋、亡命して来た印度独立運動の志士、宮内庁厨司人、ミツワ石鹸の実業家などなど名だたる人物が並びます。

…江戸料理とは自然の味を出して淡白に仕上げるもので、調味料を駆使するのは上方とシナ料理の影響だとか。
野菜でも豆腐でも生醤油で食べるのが美味という意見が多いのも当時らしく感じました。
さる増上寺大僧正の冷や飯に熱い熱い具なし味噌汁はちょっと美味しそうと思ったりして。

江戸前天ぷらは海老が華らしく、つゆと大根おろしで食べ塩は邪道とか。とにかく皆さん天ぷらとうなぎに一家言あるようで「海老とクワイを同じ鍋で揚げたからいけない」と文句を言う客の例え話にはビックリ。
次いで多くの方が鮨と蕎麦にこだわり持ちまくり。甘い味は無粋でパキッと生醤油の味付けが受けていたようです。
その他モダンという事で、味の素がもてはやされている時代でもあったようです。…以前味の素の初期の販売品をワタシも見たけど小さなガラス製の香水瓶のようにお洒落だった気がしました。太宰治は味の素をジャケットの胸ポケットに持ち歩いていたと、ある本に書いてあったけどソレが当時洒落ていたんでしょうね。

対談文の中には燕の巣やフカヒレは勿論、熊の手まで出て来て、多くの貴族にお抱えの料理人がいたりして。袁世凱お付きのコックの孫というコックも出て来て。対談相手の先代は張作霖から熊の手を送られた話しもありました。
千疋屋主人の果物の王はメロンではなく葡萄という話しだったのも意外な感じがしました。

印度独立運動の志士ボース氏を匿ったのが縁で新宿中村屋のカレーが誕生したのも面白いエピソードでした。(誕生秘話は新宿中村屋HPにてhttp://www.nakamuraya.co.jp/curry_room/room_01.html#top

高村光雲は上野の西郷さんの銅像を造った時に顔の資料が極めて少なくて苦労したという話もありました。

著者の子母沢寛は取材時いっさいメモを取らず聞き書きしたというからオドロキ。だからなのか、対談相手の皆さんもリラックスして話している様子が感じられる作品でした。


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「日本人の知らない日本語」 蛇蔵&海野凪子 (メディアファクトリー)

2009年初版でワタシが借りた2013年版は第30刷発行という人気度。No.4まで出されてるようだし売れっ子シリーズになってます。

ワタシがなるほどと思ったことをザックリとまとめました。

なるほど1:「冷める」と「冷える」の違い…熱い→常温=「冷める」、常温→更に冷たく=「冷える」
なるほど2:「袖ビーム」…ガードレールの端の丸まった部分の名称
なるほど3:物の数え方…手袋は一双(いっそう)、便器は一据(ひとすえ)
なるほど4:「シカト」…元は任侠用語で花札の鹿の絵札(十点)がソッポを向いているから=鹿十→「シカト」

次は言葉も含め文化などで興味深い事を幾つか。題してワタシ(日本人)の知らない日本語と文化&海外の文化について

日本語:「頑張ってください」は本来目下の者を励ます言葉で目上の方には「お疲れの出ませんように」と言うらしい。そう言えば昔、大学の上品な初老の女性教授がエレベーターに乗る時「after you(お先にどうぞ)」って言ってたのを思い出した。こういう言葉がさらりと出る余裕を持ちたいものだわ。

海外文化:「中国・米国・仏国は「◯」→不正解、「×」(又は✔)→正解なので答案用紙の結果に混乱するとか。なのでゲームのコントローラも日本とコマンドが逆なんですって。

海外文化:「ロシアでのロシアンティーはジャムを紅茶に入れず、ジャムを舐めながら紅茶を飲むのが一般的だとか。

日本語:「〜です」「〜ます」言葉は江戸時代の芸者言葉を遊びに来た地方武士達が標準語と勘違いして広めたとか。因みに「〜ざます」は元々は花魁の言葉らしい。スネ夫ママはご存知ですかね。

日本語&文化:「榊=サカキがあるのは知っていたけどアレは神棚=神道用で、仏花には梻=シキミ(又はシキビ)と区別があるんですね。知らなかったです。。


以上カコドクショ感想文でした。
お粗末さまでした〜★

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by Ayako-ko | 2015-11-19 16:11 | その他