おフジさん

間違った“夏のファンタジー”な写真を。
f0099367_1043779.jpg



え〜、最近読んだ本について忘れないうちに感想を記しておこう。
図書館で借りた本で、保守的な私にしては変わり種の、初めて読む作家の作品2点。
まずは武田百合子著『富士日記(上)』
f0099367_1033194.jpg

夫で作家の武田泰淳と、一人娘花(現在女流カメラマンとして活躍中)と愛犬ポコとの、富士の別荘で過ごす日々が綴られています。
読む前は「婦人が花を愛でながら優雅なティータイムを楽しむ」的な内容だと思っていたら、トンデモナイ。
百合子さん、山道をグイグイ車をかっ飛ばし、酒とタバコを呑み、『ばかやろー!』と罵声を浴びせる輩がいたら『ばかやろー!って言う方がバカヤローだ!!』と反撃したり(後で夫の泰淳さんにたしなめられる)。オソロシク気持ちが良い女性です。
文章表現の開けっぴろげさもスゴクて、『庭で転んで、あまりの激痛にオシッコが少し出た』とか、『(夫が目の前で交通事故に遭ったと思いショックで動けなくなった直後)、夫が無事に歩いて来る姿を見てワンワン泣いてたら、朝ご飯をゲーゲー吐いてしまった』とか。
自然に対する表現も、『タールを流した様にギラギラと湖面が光る』や、『外はナイフで切れそうな暗闇』など。
簡単な言葉ですがオリジナリティに溢れていて、美しくはないかもしれないけど、妙にリアル。


もう一つの本は楽しくオベンキョウという事で、
清水義範著/西原理恵子絵『どうころんでも社会科』です。このシリーズは他に理数系も有ったので、苦手なソチラをオベンキョウする前に、まずはコチラから読んでみました。
f0099367_1045978.jpg

清水先生による、普段の生活の中から社会科を探る目線と、全く関係ナイように一見思える西原さんの挿入マンガが、バランス良くて飽きる事無く読めました。
いわゆる教科書に載っている内容と言うよりは、自分が住んでる場所や旅した場所が、どういう経路を辿って現在に至っているのかナゾトキをする感じです。
偶然にも『富士山』についても書かれていて、「大昔は噴火が激しく、短い時は1〜2年で噴火を繰り返していた火の山で、そのうちの最も大きな3回目の噴火で現在の富士山は形成され、富士五湖も噴火によって現れた」そうです。
『富士日記』には、家族で本栖湖で泳ぐシーンがよく出て来たのでナンダカ話がシンクロして、両作品とも興味深く読めました。
[PR]

by ayako-ko | 2008-08-12 11:36 | その他