ムック2種

少し前の話ですが。
都内某所の雑居ビルで、フト看板を見たらヘンなキャラクターが↓。
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「フタ付き湯のみ」みたいだけれど。ダレなんでしょう。ナンなんでしょう。
店名とかないし、ラクガキという訳でもなさそうだし。
「?」だけど、作風がナンダカ『吉田戦車』っぽい。
と思っていたら、文藝別冊から『吉田戦車特集ムック』が出ていた。買ってみる。
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ご本人の写真も一杯載ってて、日記も結構載ってて、友人知人の寄稿文(マンガ)も盛りだくさんで楽しめました。
離婚して後に同業者と再婚した話や、ミュージシャン『椎名林檎』との対談もあったりと意外な一面も垣間見える内容でした。
言葉のセンスが良いヒトだなぁ〜と改めて思います。絵は上手いけれど相変わらず汗臭いカンジ(笑)。





「ユリイカ3月号」が『諸星大二郎特集』だったので、ホクホク気分で購入。
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内容は、諸星さんへのインタビューから、他の作家から見た諸星作品評論、作風の傾向や効果や繋がりについてなど、ユリイカならではの深くて広い大活字世界で、満腹になりました。
意外だったのは、文学者や学者など専門家をも唸らせるスゴイ作家で作品絵の評価が高い事。そして昔に栄光があるだけでなく近年も尚期待されている作家だという事。
私は昔、中島らもさんが諸星作品が好きだという話を読んでトライしたんですが、周りの人で諸星大二郎を知っている友人はいないし、本屋にもあまりなくて(最初は古本屋で見つけた)、『昔の少年マンガ家』というイメージがずっとあったのでした。失礼ながら。
しかも最近は作品がドラマ化されたり、映画化されたり、メジャーな世界にも進出されて来ているのでワタシスコシサミシイ。
諸星作品は「ひっそりどっぷりアヤシイ」ままでいてほしいと私は思ってしまうのです。
そうそう、昔の諸星作品の舞台が、私の住んでる地方都市の事だと勘ぐっている記者文があったけど、真相はどうなんだろう?


ちょうど読み終わったので、追記。
上記の諸星作品(特に『妖怪ハンター』シリーズ)の影響で、民俗学に興味を持ち、こんな本を図書館で借りてみた↓。
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各項目2ページずつの、あっさりした内容だったけど、現代にも息づいている伝統儀式や迷信など分かりやすく解説されていて、楽しみながら学べました。
特にわらべうたの章が興味深く、
『とおりゃんせ』は、七歳まで子供の魂というのは不安定で神様に預けているが、七つのお祝いの宮参りによって、ようやく人間社会へ自分で歩き始める事を表している(だから「行きはよいよい帰りはこわい」)。
『かごめ かごめ』は、「囲め囲め」の意で、周囲が回転する円陣の中央に目隠しをして座る事によって「神がかり」的になり、シャーマニズムに由来する『占』としての意味もあったのではないか(だから「うしろの正面」が誰かを当てられる)。
決してこれらが正論とは思いませんが、一つの解釈としては面白いと思う。
そして、この本曰く『口避け女』も立派な民俗学のテーマになるらしい。。
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by ayako-ko | 2009-04-20 16:37 | その他 | Comments(0)